経済のお勉強:オシレータ編

(2024/3/18 ver.0.01)
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1.What's new

もくじ

1.1 テクニカル分析

1. テクニカル分析とは
  • テクニカル分析にはオシレーター系の方法とトレンド系の方法があります。
  • オシレーター系の方法にはさまざまなものがありますが、共通しているのは「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」を計測する点です。
  • そして、その反転を予測して「逆張り」をするためのサインとして用いる点です。
  • RSI、サイコロジカルライン、ストキャスティクスなど様々なものがありますが、 それらの指標は上下に振れるグラフで描かれるのが一般的です。
  • 一方トレンド系は、現在の相場の方向性を計測し、その方向に順張りをするために用いられます。
  • 移動平均線、DMIなど様々なものがあります。

1.2 オシレータ

1. オシレータとは
  • オシレーターとは「振り子」や「振り幅」という意味で、投資用語では「買われ過ぎ」や「売られ過ぎ」を示すテクニカル分析手法です。
  • オシレーター系の代表的な指標は、「RSI」「ストキャスティクス」「ボリンジャーバンド」など。
  • 相場の流れを読むトレンド系に対し、オシレーター系は相場の変化の大きさで判断します。
  • なお、オシレーター系は逆張り投資に有効なテクニカル指標とされています。
2. オシレータの代表的な指標
  • MACD
    • MACDは「Moving Average Convergence Divergence」の略で、「マックディー」と読みます。
    • 日本語に訳すと移動平均収束拡散となります。
    • 移動平均線を応用したテクニカルの手法で、2つの移動平均線を使用して、買いと売りのタイミングを判断することができます。
    • 移動平均線は一般的に使用されるSMA(単純移動平均線)と異なり、昨日や今日といった直近の価格の比重が重いEMA(指数平滑移動平均線)を使用します。
    • MACDは数あるテクニカル手法の中でも比較的精度が高いとされ、特に新規売買のシグナルとトレンドの方向性を認識するのに有効とされています。
  • RSI
  • DMI/ADX
  • ストキャスティクス
  • RCI

1.3 トレンド

1. トレンドとは
  • 単純移動平均
  • 指数平滑移動平均
  • ボリンジャーバンド
  • 一目均衡表
  • スーパーボリンジャー
  • スパンモデル
  • 平均足

以上

2.MACD

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2.1 オシレータとは

1.オシレータとは
  • オシレーターとは「振り子」や「振り幅」という意味で、投資用語では「買われ過ぎ」や「売られ過ぎ」を示すテクニカル分析手法です。
  • オシレーター系の代表的な指標は、「RSI」「ストキャスティクス」「ボリンジャーバンド」など。
  • 相場の流れを読むトレンド系に対し、オシレーター系は相場の変化の大きさで判断します。
  • なお、オシレーター系は逆張り投資に有効なテクニカル指標とされています。
2.オシレータの代表的な指標
  • MACD
  • RSI
  • DMI/ADX
  • ストキャスティクス
  • RCI

2.2 MACD

1.MACDとは
  • MACD(マックディー)とは「Moving Average Convergence Divergence」略であり、日本語訳で「移動平均線収束拡散」と呼びます。
  • 移動平均線という言葉が使われていることからもわかる通り、移動平均線を改良したテクニカル指標です。
  • MACDはより新しいデータに比重を置くという考えのもとで算出され、SMA(単純移動平均線)ではなくEMA(指数平滑移動平均線)が使われます。
  • そのため値動きにより素早く反応する性質を持ち、トレンドの初動を予測するのに役立つテクニカル指標です。

以上

3.RSI

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3.1 RSIとは

1.RSIとは
  • RSIはADXやパラボリックなどを開発した、「J.Wワイルダー」氏によって開発されたテクニカル指標です。
  • 「Relative Strength Index」の略であり、日本語で「相対力指数」と呼びます。
  • 簡単に解説すると、売られすぎか買われすぎかを判断するためのテクニカル指標です。
  • RSIはサブチャートに表示され、過去の一定期間の変動幅における上昇分の値動きの割合が0~100%の数値で示されます。
  • 一般的に割合が70%以上なら買われすぎ、30%以下なら売られすぎと判断します。
  • ラインの割合がどの位置にいるかで相場の過熱度を把握することが可能なため、相場分析がしやすく初心者に人気のあるテクニカル指標の一つです。

4.DMI

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3.1 DMIとは

1.DMIとは
  • DMIは「Directional Movement Index」の略語であり、日本語で「方向性指数」と呼びます。
  • オシレーター系指標の代表格であるRSIを開発した「J.W.ワイルダー」氏が考案したテクニカル指標です。
  • 「+DI」「-DI」「ADX」という3本のラインでトレンドの有無や強弱を判断する指標で、トレンド相場で機能しづらいというオシレーター系指標の弱点をカバーするものとして開発されました。
2.「+DI」とは?
  • +DIは上昇力の強さを示します。
  • 相場が上昇すると+DIも上昇し、相場が下落すると+DIは下降する傾向があります。
3.「-DI」とは?
  • -DIは下降力の強さを示します。
  • 相場が下落すると-DIは上昇し、相場が上昇すると-DIは下降する傾向があります。
4.ADXとは?
  • ADXはトレンドの強さを示します。
  • 上昇相場か下降相場かに関わらず、トレンドの勢いが強くなるほどADXは上昇します。

以上

5.ストキャスティクス

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5.1 ストキャスティクスとは

  • 一目均衡表は、昭和初期に細田悟一という人物が7年の年月と約2,000人の人手を費やして完成させた日本発のテクニカル分析です。
  • 根底にある理論は非常に難解ですが、日本国内だけでなく海外の投資家からも支持されている人気の分析手法です。
1.一目均衡表は3つの理論から成り立つ

以上

6.RCI

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6.1 RCIとは?

1.RCIとは?
  • RCIとは「Rank Correlation Index」の略であり、日本語で「順位相関指数」と呼びます。
  • 順位相関指数と聞くと難しいイメージを持つかもしれませんが、簡単に言うと「一定期間における日付の順位と価格の順位を決め、その相関関係を表示した指数」です。
  • 例えばRCIのパラメーターを9日間とした場合、9日間上昇すれば+100%、9日間下落すれば-100%となります。
  • RCIは+100%から-100%の数値の中にラインを表示し、どの割合にいるかで相場の過熱度を分析します。
  • ラインが+80%以上であれば「買われすぎ」、ラインが-80%以下であれば「売られすぎ」と判断するのが一般的です。
2.RCIの算出方法
  • RCIを算出する手順として、まずは日付と価格の順位づけを行います。
  • 日付については、直近の期間である当日を「1」とし、前日を「2」、前々日を「3」…という形で順位づけします。
  • 価格は、期間中の終値が高い順に順位づけします。
  • 日付価格日付の順位価格の順位
    4月1日100円55
    4月2日101円44
    4月3日102円33
    4月4日103円22
    4月5日104円11
  • そして、次のような式でRCIを求めます。
  • d:日付の順位と価格の順位の差を2乗して合計した値
  • n:期間
  • $\Large \displaystyle RCI=\{ 1-\frac{6d}{n(n^2-1)}\}\times 100$

  • 期間中の価格が右肩上がりで上昇している場合、下記の通りd=0となり、n=5とともに式に代入して計算するとRCIは+100%となります。
  • 日付価格日付の順位価格の順位 ①日付の順位と価格の順位の差の2乗 ①の合計(d)
    4月1日100円55 (5-5)×(5-5)=0
    4月2日101円44 (4-4)×(4-4)=0
    4月3日102円33 (3-3)×(3-3)=0 0
    4月4日103円22 (2-2)×(2-2)=0
    4月5日104円11 (1-1)×(1-1)=00
  • 逆に期間中の価格が右肩下がりで下落している場合は次のようになり、計算するとRCIは-100%となります。
  • 日付価格日付の順位価格の順位 ①日付の順位と価格の順位の差の2乗 ①の合計(d)
    4月1日104円51 (5-1)×(5-1)=16
    4月2日103円42 (4-2)×(4-2)=4
    4月3日101円33 (3-3)×(3-3)=0 40
    4月4日100円24 (2-4)×(2-4)=4
    4月5日104円15 (1-5)×(1-5)=16

6.2 RCIのパラメーター設定値

  • RCIの期間設定に決まりはありませんが、一般的には9日間とする場合が多いようです。
  • 多くのトレーダーが一定の設定値を使っているということは、その設定値のRCIで生じるサインに合わせて売り買いする動きが多くなると考えられます。
  • 相場は多くの買注文があれば上昇、多くの売注文があれば下落という形で動きます。
  • つまり多くのトレーダーが売買判断の参考にしているのと同じ設定値の指標を見ることは、相場の方向性を予測する上で重要と言えます。
  • 初心者の方はまず9日間の設定で使ってみるとよいでしょう。

6.3 RCIの使い方

  • RCIは一般的に+80%以上だと買われすぎ、-80%以下だと売られすぎと判断され、次のように使われます。
1.買いシグナル
  • RCIが次のようになった場合、買いのサインと判断されます。
    • 0%のラインを超えてマイナス圏からプラス圏に入ったとき
    • 底値圏から上昇し、-80%を越えたとき
    • マイナス圏で反発したとき
2.売りシグナル
  • RCIが次のようになった場合、売りのサインと判断されます。
    • 0%のラインを超えてプラス圏からマイナス圏に入ったとき
    • 高値圏から下落し、+80%を下回ったとき
    • プラス圏で反発したとき
3.RCIを3本使った相場分析方法
  • 期間が異なる複数のRCIを使った分析方法もあります。
  • 短期のRCIが中期のRCIを下から上に抜けるゴールデンクロスで買いのサイン、反対に短期のRCIが中期のRCIを上から下に抜けるデッドクロスで売りのサインと判断します。

6.4 RCIを使う際の注意点

  • FXでは必ず成功する取引手法や相場の分析方法などはありません。
  • RCIも万能ではなく、弱点があります。
  • 例えば価格の上昇または下降が続いた場合、RCIは+100%や-100%の付近に張りついてしまう現象が起きます。
  • +100%や-100%に到達したからと言って逆張りを仕掛けても、そのままトレンド継続となり損失が発生する恐れがあります。
  • 相場に強いトレンドが発生すると、売買サインが機能しにくくなるため注意が必要です。

以上