音楽のお勉強

(2024/2/11 ver.0.08)
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1.コードについて学ぶ

もくじ

1.2 和音の基礎

1.音名
  • まず始めに、日本の音名と英語の音名を、ハ長調(C Major)で覚えましょう。
2.音程
  • 音程とは、2音間の高さの隔たりのことをいいます。その隔たりを度を使って表します。
  • 「イ」はドとドで同じ音ですね。これが1度。「ロ」は2度、「ハ」は3度、「ニ」は6度となります。
3.三和音
  • 三和音は、音階の上に3度で積み重ねられてできています。
  • それを順に、I(いち度)の和音、II(に度)の和音と呼びます。
  • 「●」はハ長調の音階で、和音の最低音になっています。それを根音(ルート)といいます。
  • 根音から3度上の音を第3音、また、5度上の音を第5音といいます。
4.三和音の種類
  • 上に記した和音は、三和音と呼ばれ、最も基本的な和音です。この和音の響きをしっかり弾いてみて下さい。
  • 音の高さが違っても、同じ響きをもつ和音がありますね。それをグループにしてみると、下記の図のようになります。
  • 「a」のグループは長三和音です。明るい響きですね。これらを、英語ではmajor(メジャー)の和音といいます。
  • 「全音(2度)+全音(2度)」の間隔を「長3度」と呼ぶ。「全音(2度)+半音(1度)」の間隔を「短3度」と呼ぶ。
  • 「長3度」+「短3度」の積み重ねた3つの和音を「長三和音」と呼ぶ。一番上の音は、根音から完全5度の音程になる。
  • 「b」のグループはどうですか。少し暗い感じです。これは短三和音です。英語ではminor(マイナー)の和音といいます。
  • 「短3度」+「長3度」の積み重ねた3つの和音を「短三和音」と呼ぶ。一番上の音は、根音から完全5度の音程になる。
  • 「c」の和音は、長調(major)の音階ではひとつだけしかありません。とても不安定な響きをしています。
  • 「短3度」+「短3度」の積み重ねた3つの和音を「減三和音」と呼ぶ。一番上の音は、根音から減5度の音程になる。
  • これは減三和音です。英語ではdim.(ディミニッシュ)(diminishをdim.と略します)といいます。
  • しかし、一般には四和音(七の和音)のときにこのdim.を用いるので、説明は次回以降にします。

1.3 コードネームの表わし方

1. 「a」グループ(長三和音)のコードネーム
  • さあ、ここで今回のテーマである三和音を表わす準備ができました。
  • Iの4.三和音の種類でグループに分けた「a」はmajorといいましたね。
  • これがIの1.音名と結びついて、I(いち度)の和音はコードネームでCM(シーメジャー)となります。でも、Mは書かずにC(シー)とだけ記します。
  • 長三和音は、「C」「F」「G」と表記します。
2. 「b」グループ(短三和音)のコードネーム
  • これは少し暗い感じのする和音でした。
  • グループのmajorに対してminor(マイナー)といいましたね。
  • レの音、つまりD(ディー)の音の上に積み重ねられた和音を例にとると、Dm(ディーマイナー)と書き表わします。mは必ず小文字を用います。
  • 短三和音は、「Dm」「Em」「Am」と表記します。
3. 「c」グループ(減三和音)のコードネーム
  • ここは、別途、説明する。

1.4 実践してみよう

1. 「きよしこの夜」の例
  • ここでは、実際の曲がどんなコードネームでできているのかを観察し、コードネームが理解できたかを確かめてみましょう。
  • 今回取り上げる曲は、クリスマスにはまだ少し早いのですが、賛美歌より「きよしこの夜」です。
1. 「きよしこの夜」の例
  • もう一度、ハ長調(C Majar)の音階と和音、そしてコードネームを確かめてください。
  • 今回の「きよしこの夜」はminorの和音が全くありません。本当に簡単な和音でできていますね。
  • このI(C)、IV(F)、V(G)は一般に主要三和音と呼ばれています。
  • 第1回目の~基本的なコードネームを理解しよう~、どうでしたか?
  • 次回は、長三和音、短三和音以外の三和音、簡単な七の和音と、様々な調についてお話ししましょう。どんどん音の世界が広がりますよ。

2.短調の音階にできるコード

目次

2.1 和音(コード)の基礎2

1.音階上の音の名称と全音、半音
  • 音階上の音にもそれぞれ名前があります。
  • 下記の4つの音の名前は一応覚えましょう。
  • あとはIII(だいさんおん)、VI(だいろくおん)のようにいいましょう。
  • 隣り合った2度関係の音は、ドとレ()のような全音と、ミとファ()のような半音の2種類あります。全音は半音2つ分です。
2.長音階と短音階
  • 世界中には様々な音階がありますが、ここで取り上げる音階は最も一般的な長音階と短音階です。
  • 長音階に関してはもう解りますね。
  • 短音階は長音階の主音の3度下から始まる音階です。
  • 主音がA音(イ)なのでイ短調といいます。
3.3種の短音階
  • 上に示した短音階には3つの種類があります。どれも使われますのでよく覚えておきましょう。調は全てイ短調です。
  • 短音階の変化に気がつきましたか。
  • そうですね。「a」の自然短音階は長音階の3度下から始まり、変化する音はひとつもありません。
  • 「c」の旋律短音階になると第VI音、第VII音のふたつが半音上がって変化しています。
  • よく音を出して較べて下さい。
  • ちなみに、I(主音)、IV(下属音)、V(属音)、VII(導音)という名前は長音階と同じです。
  • いよいよ短調の和音(コード)に入ります。
  • ここで注意したいのは、短調には3種の音階があることです。それによって当然和音が変わります。
  • 今回はその中で最も一般的なの和声短音階でお話をしましょう。


4.短音階の三和音
  • 前回の長音階における三和音の成り立ちと同様、短音階でも同じように、音階上に3度で積み重ねられてできています。
  • 下記の譜例は、イ短調上の三和音ということになりますね。
  • 「●」はイ短調の和声短音階で、和声の最低音になっています。
  • 根音(ルート)、第3音、第5音という呼び方も、長音階と同じですね。
5.短音階における三和音の種類
  • まず上の和音の響きを聴いて下さい。前回と同じようにグループを作ってみましょう。
  • 長音階では出てこなかった和音の種類もありますね。
  • 「a」のグループは短三和音です。長音階ではII、III、VIの和音が短三和音でしたね。もちろんminor(マイナー)の和音です。
  • 「b」のグループは長三和音です。これも前回説明した和音です。長音階のI、IV、Vの和音でmajor(メジャー)の和音です。
  • 「c」のグループの和音は減三和音です。長三和音が明るい和音、短三和音が暗い感じですね。
  • 減三和音はどうでしょう。響きをよく聴いて下さい。何か、ずい分不安定な感じがしませんか。
  • 長調ではVIIの和音で、この短調ではII、VIIに出てきますね。
  • 「d」の和音は増三和音といいます。この和音は今回初めて出てきた和音です。
  • G#音が半音上のA音に行きたがっているのが感じられますか。

2.2 減三和音と増三和音のコードネーム

1.「c」グループ(減三和音)のコードネーム
  • これは、長調ではVIIの和音、短調ではII、VIIの和音です。
  • 今、長調のVIIの和音をコードネームで書き表わすと、Bdimと書くことができます。
  • しかし、前にも書きましたように、dimの和音は四和音が一般的です。
  • それではコードネームではこの三和音をどう表わすのでしょうか。
  • 下記の「イ」と「ロ」を較べてみましょう。
  • 「イ」は、実は「b」のグループ、短三和音に属します。コードネームはBmです。「ロ」と較べて見て下さい。
  • 根音(ルート)と第3音は同じ音で、第5音だけが違っています。
  • 「イ」のBmの第5音の♯(シャープ)が無くなっていますね。
  • 「ロ」の第5音Fは、のF#よりも半音低くなっているのが解りますか?
  • それをコードネームで書き表わすとBm-5またはBm♭5となるのです。少しやっかいですね。
  • 読み方はBm-5をビーマイナー・マイナスファイヴ、Bm♭5はビーマイナー・フラットファイブと読みます。
  • ですからイ短調のIIの和音もBm♭5ですね。VIIの和音はG#m-5、またはG#m♭5となります。
2.「c」グループ(増三和音)のコードネーム
  • この増三和音は短調のIIIの和音に出てきましたね。譜例の「イ」と「ロ」を較べてみましょう。
  • 「イ」は、長三和音ですからCですね。「ロ」は第5音だけがより半音上がっています。ふくらんだ感じの響きでしょう?
  • この種の和音をオーギュメント(augment)といい、コードの右下にaugをつけます。
  • 「ロ」はCaug(シー・オーギュメント)となります。

3.音程(Interval)

この記事は、「 音楽理論~音程(インターバル) 」を引用しています。

もくじ

3.1 音程とは

1.音程とは
  • 音程(インターバル=Interval)とは、2つの音の隔たり(距離)のことです。
  • 度数と種類によって分類されます。
2.度数
  • 度数または度(Degree)といいます。
  • 同じ高さの音を1度と数え、隔たりが増えるごとに度数が増えていきます。
  • 幹音(白鍵にあたる音)で数えるので、#や♭がついても度数は変わりません。
3.種類(完全・長・短・増・減)
  • 度数には種類があり、完全音程・長音程・短音程・増音程・減音程に分けられます。
  • 度数との組み合わせには決まりがあります。
  • 完全音程となるのは、1・4・5・8の度数です。
  • 完全1度、完全4度、完全5度、完全8度と呼びます。
  • 完全を英語表記にすると“Perfect”ですので、P1・P4・P5・P8のように表記されることがあります。
  • 短音程と長音程は、2・3・6・7の度数で使われます。
  • 短2度、長2度、短3度、長3度、短6度、長6度、短7度、長7度といった呼び方になります。
  • 短をminor(マイナー)、長をMajor(メジャー)と置き換えることもできます。
  • m2、M2、m3、M3、m6、M6、m7、M7と表記されます。
  • 増音程と減音程は、すべての度数と組み合わせることができます。
  • 種類略記組み合わせる度数
    完全音程(Perfect Interval)p1度、4度、5度、8度
    短音程(Minor Interval)m2度、3度、6度、7度
    長音程(Major Interval)M2度、3度、6度、7度
    増音程(Augmented Interval)aug,+全ての度数
    減音程(Diminished Interval)dim全ての度数
4.音程の関係図
  • 各音程の関係を表したものです。
  • 音程が広がるごとに、もしくは、音程が狭まるごとに種類が変化します。

3.2 音程一覧

1.音程一覧とは
  • 度数と種類で分類された音程の一覧表です。
  • また、ギター指板上で見る音程のダイアグラムを作成しました。参考にしてみてください。

3.3 複音程

1.複音程とは
  • 複音程とは1オクターブを超える音程のことです。
  • また、1オクターブ以内の音程を単音程といいます。
  • オクターブが8度なので、9度からが複音程になります。
  • 「1オクターブ+長2度」という数え方になります。
  • 10度なら「1オクターブ+3度」、11度なら「1オクターブ+4度」といった具合になります。
  • ※テンションで使われる9・11・13といった数字は複音程の数え方になっています。

3.4 転回音程

1.転回音程とは
  • 原音程(元になる音程)の低い方の音を1オクターブ上へ、あるいは高い方の音を下へと音を移動することを転回といいます。
  • この転回によってできる音程を転回音程といいます。
  • 音程を転回することで、度数と種類が変化します。
  • 長3度の音程を転回すると短6度になり、長音程が短音程に、3度が6度に変化しています。
2.原音程と転回音程の関係
  • 度数
  • 原音程転回音
    1度8度
    2度7度
    3度6度
    4度5度
    5度4度
    6度3度
    7度2度
    8度1度
  • 種類
  • 完全音程完全音程
    長音程短音程
    短音程長音程
    増音程減音程
    減音程増音程
  • 原音程と転回音程の関係は『原音程の度数+転回音程の度数=9』という公式が成り立ちます。
  • これを覚えておくと、転回音程を素早く導き出すことができます。

4.音階(Scale)

目次

4.1 音階(Scale)とは

1.音階(Scale)とは
  • 音階(Scale)とは、1オクターブ内に並べた音の集まりのことです。
  • 音の数や音の配列などが異なるスケールが存在します。
2.長音階(Major Scale)
  • 「Cメジャースケール」を以下に示します。
3.短音階(Minor Scale)
  • 「Aナチュラル・マイナー・スケール」を以下に示します。
4.5音音階(Pentatonic Scale)
  • 「Aマイナー・ペンタトニック・スケール」を以下に示します。

4.2 メジャー・スケール(長音階)

1.メジャー・スケール(長音階)とは
  • メジャー・スケールは、全音+全音+半音+全音+全音+全音+半音(全全半全全全半)という間隔で並んでいます。
  • どの音から始めても、この並びであればメジャー・スケールになります。
  • 以下は、「Cメジャー・スケール」の例です。
  • 譜面(五線)は変化記号のない音が並べられたCメジャー・スケールを基に考えられています。
  • ※このことからCメジャー・スケールが重要であることが分かります。
3.鍵盤とギター指板上のCメジャー・スケール
  • <鍵盤>
    • Cから白鍵のみを使って弾くことができます。
  • <ギター>
    • 全音は2フレット、半音は1フレットの間隔で並んでいます。
    • ※上に紹介したCメジャー・スケールは、同一弦で弾く場合の間隔になります。
    • 実際にスケールを弾く場合は、弦の移動を含んだスケールを弾くことなります。
    • また、同音異弦(同じ音が異なる弦にあること)などにより複雑な並びになっています。

4.3 メジャースケールの機能

1.メジャースケールの機能とは
  • メジャースケールとは、「ドレミファソラシ」と聴こえる規則性に沿って並んだ7つの音階のことで長音階とも呼ばれます。
2.主音(Tonic)
  • 完全1度の音を主音(トニック)といいます。
  • スケールの始点であり土台となる重要な役割を持っています。
3.下属音(Sub Dominant)
  • 完全4度の音を下属音(サブドミナント)といいます。
4.属音(Dominant)
  • 完全5度の音を属音(ドミナント)といいます。
5.導音(Leading Tone)
  • 長7度の音を導音(リーディング・トーン)といいます。
  • 半音で主音(トニック)に進もうとします。

4.4 スケールの覚え方

1.スケールの覚え方とは
  • スケールの覚え方をいくつか紹介します。
    • ①トニックからの音の並びで覚える方法
    • ②トニックからの音程(インターバル)で覚える方法
    • ③スケールを比較して覚える方法
  • 特に2つめのトニックからの音程で覚える方法が重要になります。
  • 3つめの覚え方は2つめの応用になります。
  • ※スケールの始まりの音をトニック(Tonic)としましたが、ルート(Root)と表すこともあります。
2.①トニックからの音の並びで覚える方法
  • メジャー・スケールを例にすると、トニックから全音、全音、半音、全音、全音、全音、半音(全全半全全全半)という音の並びを覚える方法です。
  • トニックから2度が全音、2度から3度が全音、3度から4度が半音の間隔になっているという具合に、次の音への間隔を確かめて音の並びを覚えていきます。
  • ※音の並びで覚える方法はスケールを学習する初期段階では有効ですが、徐々にスケールをトニックからの音程で覚える方法に移行した方が良いと思います。
  • これは、音程で覚えることでスケール音を素早く把握することができるというメリットがあるためです。
2.②トニックからの音程(インターバル)で覚える方法
  • トニックからスケール各音までの音程を覚える方法です。
  • スケール各音の音程を覚えることになります。
  • Cメジャー・スケールの場合では、P1(完全1度)M2(長2度)M3(長3度)P4(完全4度)P5(完全5度)M6(長6度)M7(長7度)のスケール各音の音程を覚えます。

以上

5.和音(Code)

5.1 三和音(Triad)

1.三和音(Triad)とは
  • 三和音(トライアド=Triad)とは、3つの音を使った和音(コード)のことです。
  • 音が1つ(単音)のときはメロディ(旋律)、音が2つのときはインターバル(音程)になります。
2.三和音の構成
  • 三和音は、ルート(=Root、根音)という基準になる音の上に、3度と5度の音を積み重ねて構成されます。
  • また、3度の積み重ねともいえます。
3.三和音の種類
  • 三和音は、ルート・3度・5度で構成されるので、3度と5度の組み合わせによって三和音ができます。
  • 基本となるのは以下の4種類です。
  • ①C: メジャー・トライアド(=Major Triad、長三和音)
    • 構成音:ルート、長3度、完全5度
    • 3度の組み合わせ:長3度(M3)+短3度(m3)
  • ②Cm: マイナー・トライアド(=Minor Triad、短三和音)
    • 構成音:ルート、短3度、完全5度
    • 3度の組み合わせ:短3度(m3)+長3度(M3)
  • ③Caug: オーギュメント・トライアド(=Augmented Triad、増三和音)
    • 構成音:ルート、長3度、増5度
    • 3度の組み合わせ:長3度(M3)+長3度(M3)
  • ④Cdim: ディミニッシュ・トライアド(=Diminished Triad、減三和音)
    • 構成音:ルート、短3度、減5度
    • 3度の組み合わせ:短3度(m3)+短3度(m3)

5.2 和音の転回

1.和音の転回とは
  • ルートを最低音とした三和音を基本形といいます。
  • ルート以外の構成音を最低音とした和音を転回形といいます。
2.基本形、第1転回形、第2転回形
  • 第1転回形は、3度を最低音にした形になります。
  • 第2転回形は、5度を最低音にした形になります。
3.転回した和音の名前
  • 転回したコードの名前は変わりません。
  • もとのコードの名前のままです。
  • 転回形のコードは「/(スラッシュ)」を使って表されることがあります。
  • 基本形がCコードの場合、第1転回形はC/E、第2転回形はC/Gと表記されます。

5.3 四和音(セブンス・コード)

1.四和音(セブンス・コード)とは
  • 四和音(セブンス・コード)とは、三和音(トライアド)の上にさらに音を積み重ねて4つの構成音からなる和音のことです。※テトラッドと呼ばれることもあります。
  • 三和音は3度の積み重ねでできていましたが、四和音のなかには3度音程の積み重ねではないこともあるので、単に「4つの音から構成される和音」であるとも考えられます。
2.四和音の構成
  • 四和音は、三和音の上に3度音程離れた第7音を積み重ねたものです。
3.四和音の種類
  • ①メジャー7th(=Major 7th)
  • ②ドミナント7th(=Dominant 7th)※単に7thコードと呼ぶこともあります。
  • ③マイナー・メジャー7th(Minor Major7th)
  • ④マイナー7th(=Minor 7th)
  • ⑤オーギュメント・メジャー7th(Augment Major 7th)※メジャー7th#5とも表記される。
  • ⑥オーギュメント7th(Augment 7th)※ドミナント7th#5とも表記される。
  • ⑦マイナー7th♭5(Minor 7th ♭5)※ハーフ・ディミニッシュコードとも表記される。
  • ⑧ディミニッシュ7th(Diminished 7th)
4.四和音の構成音とコード表記
  • コードの種類構成音コード表記
    ①メジャー7th(Major 7th)R M3 P5 M7M7、maj7、△7
    ②ドミナント7th(Dominant 7th)R M3 P5 m77
    ③マイナー・メジャー7th(Minor Major 7th)R m3 P5 M7mM7、mmaj7、m△7
    ④マイナー7th(Minor 7th)R m3 P5 m7m7、−7
    ⑤オーギュメント・メジャー7th(Augment Major 7th)R M3 +5 M7M7(#5)、(augM7)
    ⑥オーギュメント7th(Augment 7th)R M3 +5 m7aug7、+7
    ⑦マイナー7th♭5(Minor 7th ♭5)R m3 −5 m7m7(♭5)、φ
    ⑧ディミニッシュ7th(Diminished 7th)R m3 −5 −7dim7、○

6.テンションコード

目次

6.1 テンションコードとは?

1.テンションコードとは
  • テンションコードとは、個性的なサウンドが魅力のコードです。
  • 普通のコードとは違った構造を持っているため、難しいイメージもあるでしょう。
  • しかし、簡単なルールや特徴を理解すれば、作曲初心者でも使いこなせるようになりますよ。
  • はじめに、テンションコードの構造や特徴についてを紹介するので、どんなコードか知りたい人はぜひ参考にしてみてくださいね。
2.4和音にテンション音を加えたもの
  • テンションコードとは、ルート・3rd・5th・7thの4音で構成される4和音(セブンスコード)に、テンションを加えたものです。
  • 加えられるテンションは9th、11th、13thの3種で、ポピュラー音楽では1個〜2個を加えて使用されます。
  • 3和音に9thを加えたadd9、3和音の3度を変化させたsus4と似ていますが、7thが入っているためサウンドに深みがあるのが特徴。
  • 定番コードに音を加えるだけとシンプルですが、作曲や演奏の幅を広げてくれる便利なコードです。
3.コードをより複雑な響きに変える
  • 4和音よりも複雑で、浮遊感や緊張感のあるる響きを持っているのがテンションコードの特徴です。
  • 複雑な響きは、コードの特性を表すルートや3rd、5th、7th以外の音・テンションが含まれていることが要因。
  • 音の種類も増えているので、サウンドも本来の特性が薄まった複雑なものになります。
  • シンプルな響きを演出したいときには不向きですが、明るさの中に憂いを演出したい、マイナー感を薄めたいときに活躍するコードです。