句動詞の文法

句動詞の文法で盛り上がりましょう。

SVOP文法の概要

SVOP文法は、西巻 尚樹先生の「VSOP文法」のことであり、英文の文型は「SVOP」の一つだけだけでよいという主張をする。

SVOP文法の文型

  1. S(主語)
  2. V(判断語)
  3. O(対象語)
  4. P(叙述語)

句動詞を作る基本動詞と副詞・前置詞の種類

句動詞を作る基本動詞の種類

クリストファ・バーナード先生 によると、句動詞を作る基本動詞は、 以下の26個あるのだそうです。talkも入ってますね。

  1. 最も使用頻度が高いもの
  2. go get come put take

  3. その次に使用頻度が高いもの
  4. throw pull run turn set keep hold stick move look

  5. さらに使用頻度は少ないが重要なもの
  6. cut do give lay make pick see sit stand talk work

句動詞を作る副詞・前置詞の種類

句動詞を作る副詞・前置詞は、以下の23個あるのだそうです。

  1. 最も使用頻度が高いもの
  2. up out

  3. その次に使用頻度が高いもの
  4. off down on in away into arround

  5. さらに使用頻度は少ないが重要なもの
  6. across against along at by for from of over through to under with/without

動詞には自動詞・他動詞の区別はない。

基本動詞には、 そもそも自動詞・他動詞の区別はない。

クリストファ・バーナード先生が言う句動詞を作る基本動詞には、 そもそも自動詞・他動詞の区別はないそうです。

「S+V+O+P」において、基本動詞(V)の後ろ(O)に人・モノなどの主語に なり得るような名詞が来れば、他動詞的になり、それ以外は自動詞的な 使い方になるだけなのだそうです。

  1. She got a good cheer for her skating from the spectators.
  2. She got a good coach for helping her win in the Olympics.

例えば、上記の例は学校文法で言えば、「動詞+名詞」の形であり、 どちらも他動詞に見えますが、「S+V+O+P」文法においては、 ①は自動詞的で②は他動詞的な用法になります。

他動詞的用法と言うのは、OとPの間に「O be P」「O have P」「O do P」 と言う関係を示す三つの助動詞(be,have,do)が必ず隠れています。

五文型文法では「O have P」は「SVOO」であり、「O do P」は「SVOC」ですね。

①のO(a good cheer for her skating)は抽象名詞(判断語)ですが、 ②のO(a good coach)は具象名詞(対象語:人・モノ)です。

Oが抽象名詞の場合は、人・モノではないので受動態になり得りませんが Oが具象名詞の場合は、人・モノであるので受動態になり得る訳ですね。

②にはOとPの間に「be動詞」が隠れており、「O was P」つまり 「a good coach was for helping her win in the Olympics 」と言う関係が成り立ちますど、

①には「O was P」つまり「a good cheer for her skating was from the spectators」と 言う関係が成り立たないので、自動詞的用法になる訳です。

つまり「get」と言う基本動詞(V)は、後ろの言葉(O)によって、日本語的な意味を 持つだけであり「get」 そのものには「入手と言う動きを示す」だけの意味のようです。

英語の辞書に出ているような気が遠くなるような多くの意味を持っている訳ではなく、 Vの後ろに來るO(判断語または対象語)によってコロコロ意味が変わるだけのようです。

今まで英和辞典などを見ると「get」の項には、気が遠くなるような多くの説明があり、 「ひゃー、こんなに多くの意味を暗記できないよ~」と英語嫌いの原因になっていましたが、 「get」の意味は単に「入手と言う動きを示す」 と覚えればいようです。

そういえば、「Let's get it on.」も無理やりオンナのコの手を引っ張って 「君を僕のモノにしたい」とラブホに連れ込むような動きが感じられますね。 なるほど!

例外だらけで丸暗記の学校文法を捨てると英語が好きになれそうです。



お花畑5